世界の天然顔料シリーズ:マヤ文明の色
マヤの色
デリバンの世界の天然顔料シリーズで、世界の歴史に触れる。
顔料は、人間が何千年もの間絵の具として使用しており、その時代時代の環境やシンボルの描写、またはボディ・ペイントなどとして使われ続けてきました。
ほとんどの顔料は、歴史的、地理的な起源があります。そしてマヤの顔料も例外ではありません。この名前は、アメリカ大陸の中心部に位置する古代のマヤ文明から来ています。そしてこの文明は現在でもとても先進的な文明であると建築、科学、そしてアートの面からも未だに認識されている文明です。
「マヤ」という言葉の引用は、庶民の文化や言語の伝統を共有する人々のことで、古典期、7世紀の間の芸術的な試みが開花したことのみではなく、マヤブルーという珍しい顔料を作り出していました。この顔料は、インディゴという植物の葉と自然の粘土を混ぜて作られました。
マヤ人にとってこのブルーは神の色でした。儀式や美術品、壁画などに彼らはマヤブルーを使い、この顔料の大胆さ、美しさ、耐久性に並ぶものはありませんでした。
マヤ人は、調整技術を開発していたようで、それはマヤブルーだけに限られず、黄色、緑の顔料もこのインディゴをもとに作られていたと見られています。
マヤ・ブルー |
マヤ・ブルーが植物のインディゴの葉と自然の粘土から作られていることはよく知られていますよね。でもマヤ人はそこから調整技術を開発して、インディゴをもとに黄色や緑の色も作られていたと言われています。マヤ・ブルーは、マヤ神殿の壁や壺、そして生贄になっていた人の肌にも塗られていたと言われています。この輝かしく強いブルーには、ターコイズのアンダートーンがあります。コバルト・ターコイズと混ぜて、幅の広い深い緑青色を作る事ができます。オーストラリアン・ゴーストガムと混ぜる事で、トーンを明るくし、冬の海にみる寒さを表現できます。
マヤ・イエロー |
マヤ・イエロー
この輝かしい寒色系の黄色は、緑茶色系の色を少し含んでいます。この顔料は、透明度が非常に高くグレーズにも非常に向いています。マヤ・イエローは明るい黄色の輝きを持っています。マヤ・レッドと混ぜることで幅の広いオレンジ色を作り出し、または、コバルトブルーとチタンホワイトと混ぜることで、柔らかいグリーン・アップルのようなパステル色を生み出します。マティスの天然顔料シリーズは、日本人の心にしっくりくる色に思えます。
マヤ・グリーン |
マヤ・グリーン
マヤ・グリーンには、かすかな黄色のアンダートーンがあり淡いグリーンのグレーズを作る事ができます。この色の輝きは、とても明るい翡翠色から柔らかいアボカドのようなグリーンまで、混色によって素晴らしい効果を発揮します。ミネラル・ブルーと混ぜる事で、最先端のブルーグレーを、そしてマヤ・イエローと混ぜる事で、蛍光のシャルトルーズ酒のような色を作り出します。
マヤ・ロイヤルブルー |
マヤ・ロイヤルブルー
この嵐を思わせるような刺激的で少し赤みを帯びたブルーは、フタロブルーのように強く、涼しげなグレーのアンダートーンを持っています。トランスパレント・イエローオキサイドと混ぜることで、濃いグリーン、またはカドミウムイエロー・ライトと混ぜて素晴らしく綺麗なグリーンを作ります。マティスの天然顔料シリーズは、日本人の心にしっくりくる色に思えます。
マヤ・レッド |
マヤ・レッドは、とても興味深く独特の色です。この色はとても深みがあり、混色によってもその力は発揮されえます。サザンオーシャンブルーとの混色では、とてもリッチなプラムのようなブラウン、または藤色、そしてマヤ・ブルーと混ぜることで、とてもエレガントな赤茶色を作り出します。
マヤ・バイオレット |
マヤ・バイオレットは、とても深い王家のバイオレットです。ロイヤルカラーを作り始めるのに最も適した色です。ウルトラブルーと混ぜることでできるバイオレット色、マジェンタを混ぜてできる藤色、マジェンタライトやオーストラリアンスカイブルーと混ぜる微妙な色味は、明るさの中に深みを帯びています。マティスの天然顔料シリーズは、日本人の心にしっくりくる色に思えます。
https://www.matisse.com.au/mayan-violet
ドイツのフランクフルトで行われた展示ショー、クリエイティブ・ワールド2020で、専門家用アクリル絵の具、マティスの世界の顔料シリーズが、アーティスト・プロダクト・オブ・ザ・イヤーの第三位を受賞しました。
マヤの色は、日本ではピグメント東京さんで扱っていただいています。
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